Re Life LABOあかりの灯る工房 ── Dysonの修理図書館

Dyson V8 Slim(SV10K)・V12 Detect Slim(SV20/SV30/SV46)・V15 Detect(SV22)の吸引力が落ちた・空気が漏れる時に確認したいこと──蛇腹ホースの交換方法

Re Life LABO 修理図書館|2026年7月

ヘッドのつなぎ目あたりから、シューッと空気が漏れているような音がする。以前より吸引力が落ちた気がする。そんなご相談を、V8 Slim(SV10K)・V12 Detect Slim(SV20/SV30/SV46)・V15 Detect(SV22)をお使いの方からよくいただきます。

買い替えを考える前に、まずひとつだけ見ていただきたい場所があります。ヘッドと本体をつなぐ「蛇腹ホース(ジャバラホース)」です。

まず、ご安心ください

私はMAKO。和室のちいさな工房で、Dysonを一台ずつ手しごとで直しています。この蛇腹ホースは、ヘッドを動かすたびに曲げ伸ばしされる部品なので、年数がたつと素材が硬くなったり、ひび割れたりして、そこから空気が漏れてしまうことがあります。

吸引力そのものが弱くなったわけではなく、「漏れて逃げている」だけ、というケースが実はとても多いです。交換は工具さえあればご自宅でできますので、順番に見ていきましょう。

原因として多いもの

自分でできる診断

順番に確認してみてください。

  1. 電源を切り、バッテリー(充電器)を外します
  2. ヘッドと本体をつなぐ蛇腹部分を、指で軽く曲げてみます。表面に細かい線状のひび割れや、素材が白っぽく硬化している部分が見えたら、交換のサインです
  3. 運転中にヘッドの付け根あたりに手をかざし、シューッという空気の漏れる感触がないか確認します
  4. クリアビンやフィルターに問題がないのに吸引力が弱い場合も、ホースの空気漏れが疑われます

直し方(写真つき)

今回はV8 Slim(SV10K)のソフトローラーヘッドで交換していきます。V12 Detect Slim(SV20/SV30/SV46)・V15 Detect(SV22)も同じ構造です。用意する工具は、T6ドライバー・T8ドライバー・先の細いマイナスドライバーの3本と、交換用の蛇腹ホースです。

交換に使う道具と新しい蛇腹ホース

① 道具を準備します。T6・T8ドライバー、先の細いドライバー、交換用の蛇腹ホース

まず、先の細いマイナスドライバーで、赤いパーツ(ソフトローラーの接続部)を外します。爪でロックされているので、押しながら外す感覚です。力を入れすぎないよう、ゆっくり進めてください。

マイナスドライバーで赤いパーツを外す様子

② マイナスドライバーで赤い部分を外します

続いて、上部のT8ネジ3本を外すと蛇腹ホースが見えます。サイドのエンドキャップ、T8ネジ4本、T6ネジ(とても小さいので紛失に注意)を順に外していくと、ヘッド本体と接続部が分解できます。左側のカバーには配線が通っていますので、引っ張りすぎないよう気をつけてください。

ネジを外して蛇腹ホースを外す様子

③ ネジを外して古い蛇腹ホースを取り外します

古いホースを引き抜いたら、新しい蛇腹ホースを取り付けます。新しいホースは古いものより1cmほど長めですが、柔らかい素材なので取り付けに問題はありません。切れ込みの向きを合わせてはめ込み、T6ネジで固定します。このネジは小さく締めづらいので、焦らずゆっくり進めるのがコツです。

新しい蛇腹ホースをヘッド本体に取り付ける様子

④ 新しい蛇腹ホースをヘッド本体に取り付けます

あとは外した順とは逆に、左カバー(配線を挟み込まないよう注意)→本体裏返してT8ネジ2箇所→右カバー→ソフトローラーとエンドキャップ→T8ネジ3箇所の順で組み戻し、最後に赤いパーツを元に戻せば完成です。

蛇腹ホース交換が完了したヘッド

⑤ 組み戻して完成です

動画では、細かいネジの位置や配線の取り回しも含めて、実際の手元をゆっくりお見せしています。写真だけでは分かりにくいところは、あわせてご確認ください。

必要な部品

⚠️ 本品が対応するのは V8 Slim(SV10K)・V12 Detect Slim(SV20/SV30/SV46)・V15 Detect(SV22) です。【V8通常モデル・SV18/SV21(Micro Slim)は非対応】。V6・V7・V8・V10・V11・DC74などの標準ライン用は別商品です。お手元の型番を本体ラベルでご確認のうえ、対応機種の表記をよくお確かめください。
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それでも直らないときは

蛇腹ホースを交換しても空気漏れが続く場合は、本体側の接続部やパッキンの劣化、フィルターの目詰まり、バッテリーの寿命など、別の原因が隠れている可能性があります。

無理に分解を進めると、元に戻せなくなってしまうこともあります。「ここから先はちょっと不安だな」と感じたら、そこで手を止めるのも大切な判断だと思います。

捨てる前に、いちど診せてください。和室のちいさな工房で、一台ずつ拝見しています。

⚠️ 分解・修理は自己責任でお願いします。作業の前に必ず電源を切り、バッテリー(充電器)を外してください。(当サイトはDyson公式とは関係のない、独立した修理工房です)

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